13 年前
搜影视
寂れた海沿いのリゾート地──そこで日本人の母親が経営するホテル・アイリスを手伝っているマリは、ある日階上で響き渡る女の悲鳴を聞く。赤いキャミソールのその女は、男の罵声と暴力から逃れようと取り乱している。マリは茫然自失で、ただならぬその状況を静観している。一方で、男の振る舞いに激しく惹かれているもう一人の自分がいて、無意識の中の何かが覚醒していくことにも気づき始めていた。 男は、ロシア文学の翻訳家で、小舟で少し渡った孤島で独りで暮らしているという。住人たちは、彼が過去に起きた殺人事件の真犯人ではないかと、まことしやかに噂した。またマリも、台湾人の父親が不慮の事故死を遂げた過去を持ち、そのオブセッションから立ち直れずにいた。 男とマリの奇妙な巡り合わせは、二人の人生を大きく揺さぶり始める。。正和63年10月。 大廃線により鉄路の殆どが失われてしまった国――日ノ本。九洲は隈元県御一夜市。 疲弊しきった経済の立て直しを、蒸気機関車8620とそのレイルロオド・ハチロクとを主役に据えた観光振興により 見事成功させ鉄道復興の聖地となった同市は、 さらなる復興への機運や全国の鉄道事業者・まいてつたちの交流を盛り上げるべく、 『第一回まいてつ祭』の開催を企画する。 鉄道車両の運転制御用人型モジュール「レイルロオド」達もそれぞれのマスター達につれられ全国から集う。 人間達の連日の会議に刺激され、「自分たちも何かをしたい」と意気投合した彼女たちは、 有名レイルロオド「すずしろ」を中心として「レイルロオドサミット」を主催。 駅前の「cafe亜麻色」に集合し、「まいてつ祭」へ更なる彩りを加えるべく知恵を絞っていく。。